2022.11.14
【M&Aバンカー】統計学や金融工学は必要か?学びたい人にオススメの本も紹介!
今回の動画はM&Aにおいて重要となる「統計学」や「金融工学」の知識についてお話します。「M&Aで重要である」というと、「M&A業務にそんなスキルは使ったこともない」という人も多いでしょう。たしかに「やろうと思えばこのような知識なしでもM&A業務はできる」ことは事実です。しかし、それは「仲介」や「マッチング」又はFAといっても浅い支援しか求められないようなケースにおいてのみいえます。一定程度複雑かつ大きな取引となり、売主サイドについて深く支援しようと思えば、M&A業務においてこれらスキルは必須です。特に、企業価値評価や財務モデルの策定において、「統計学」を知ることなしに交渉レベルで有用なものを作ることはできません。特に、複雑な取引条件を契約に定めるようなM&A取引や、事業の将来性の評価が複雑な会社の場合、通常のDCF法等では低い価値しか評価できないという場合においてもリアルオプション法等の「金融工学」的な評価手法を用いることで大幅な妥当な評価結果を得られる場合もあります。このような観点で、統計学や金融工学なしに高度なレベルでM&A支援業務を行うことは難しいでしょう。