将来の売却のための中長期支援業務

業務内容

会社売却や事業売却等のM&A取引(特に個人オーナーによる事業承継やM&Aイグジット)は中長期的に準備をすることで結果が大きく変わることがあります。この中長期的準備をプロフェッショナルな観点から漏れなく重複なく適切に支援させていただくのが本業務です。

多くの顧客は、弊社の中長期的支援により企業価値向上が実現され、M&Aの成功へつながっています。弊社による会社売却では、全ケースのうち約半数が、弊社による中長期的支援を経て「売却」へと至っています。弊社では売却専門M&Aアドバイザリー業務を受託する際に必ず最適売却時期にかかる判定及びアドバイスを致しますが、これにより即時の売却プロセス開始の方針を変更され、一定期間の準備フェーズに移行されるケースもしばしばあります。

ディールフロー

中長期支援業務では基本的には1~3か月に1回開催されるモニタリング会議が軸となります。その上で、非常に幅広な支援を実施していきます。支援開始までのフローは以下の通りです。なお、弊社による中長期支援業務を経て売却専門M&Aアドバイザリー業務委託契約を締結し会社売却又は事業売却プロセスに進む場合、既にお支払いいただいた中長期支援業務報酬がM&A等の成立時に発生する実績報酬(成功報酬)から控除されます。このため、実質的には無償で中長期支援をお受けいただけることとなります。一定の条件や制限等がありますので詳しくはお気軽にお問合せ下さい。

  • キックオフミーティングの実施
  • セルサイドDD及び目標設定
  • 業務委託契約の締結
  • 定期的なモニタリング会議の設営(経営者にとってのペースメーカーに)
  • 適時の支援(顧客紹介等を行うことも)
  • 企業価値向上策の適宜の検討
  • 適時ご相談がある場合にはアドバイス提供
  • (中長期経過後)M&Aプロセスの開始

具体的支援内容の例

会社又は事業により企業価値の源泉は様々です。また、会社又は事業により、重視されるべきバリュードライバ(企業価値を左右する要素)が異なります。このため、対象会社の分析を経て準備すべき事項が定まることとなり、具体的にどのような観点で支援が実施されるのかはケースにより様々です。しかし、一貫しているのは「如何にM&A時に企業価値を高めていくか」という観点と「如何にM&A後に中長期的に対象会社を安定(又は成長)させるか」という観点を達成するために必要なことを支援対象とするという点です。

ここでは一例として、どのような支援がなされるのかを例示します。

 

  • 会社売却・事業までの経営者モチベーションメーキング
    一定の時間的期限を決め、経営者様に従来以上の負荷をかけ事業集中をしていただくペースメーカーとなります。過去の顧客からはこの観点で価値を感じていただくことも多くありました。
  • 最適な会社売却時期の検討
    様々な内部環境/外部環境により常に変化する場合があります。適時最適な売却時期についてアドバイスを提供します。
  • 買収候補者への事前タッピング
    本格的な会社売却・事業売却M&Aプロセス開始に先立ち感触や指摘事項を調査します
  • 売上支援策の検討
    僅かな努力で売上が短期増加し得る場合もあり、その場合はそれらを実施いただくアドバイスを提供します。
  • コスト抑制策の検討
    僅かな努力でコストが減少し得る場合もあり、その場合はそれらを実施いただくアドバイスを提供します。
  • 打診候補との事前取引検討
    本格的な会社売却・事業売却M&Aプロセス開始に先立ち、重要な買い手とは事業取引を開始しておき、買い手側のシナジー計量の促進を図ります。
  • 割引率改善、ROIC向上
    専門的企業価値評価手法で重要となる指標の改善に向けたアクションプランを構築します。特に妥当割引率とROICの改善は最も企業価値に影響します。
  • 成長率の向上支援
    長期的な成長率向上のためにやるべき事項を整理し実行にあたってのアドバイスを提供します。
  • 会社特性の確立
    会社の企業価値の源泉をわかりやすく表現するための準備についてアドバイスを提供します。
  • 類似会社の構築
    類似会社を構築し、その類似性、比較した際の対象会社の優位性等を調査・整理するためのアドバイスを提供します。

…等

業務内容一覧に戻る