負債コスト

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 負債コスト(Cost of Debt)とは、企業が負債による資金調達に伴い負担するコストです。債権者の期待収益率として捉えることができ、当該債権者は個別企業の倒産リスクやデフォルトリスク等を評価し、当該企業の信用力に見合ったリスクプレミアムを要求することになります。

負債コストの使途

 負債コストは、DCF法による企業価値評価において将来CFに対して割引率として設定される加重平均資本コスト(WACC)の構成要素として、エクイティ投資家の期待収益率(株主資本コスト)と共に時価ベースで加重平均されます。その他、理論的な債権価格をDCF法で算出する際のCFの割引率等にも使用されています。

負債コストの推計方法

 負債コストの推計は、一般的に以下の手法によって行うことができます。なおここでは、リスクフリーレート(Risk Free Rate) をRFRと表記します。

 

①有利子負債コストを負債コストとみなす

 

②社債市場で格付毎の信用スプレッド(社債利回り-RFR)を観測し、社債格付の水準から負債コスト(RFR+信用スプレッド)を推計する

 

③社債市場で評価対象企業の信用スプレッド(社債利回り-RFR)を観測し、当該企業の格付評価、短期リスク、業種、年限等の要因から負債コスト(RFR+信用スプレッド)を推計する

~補足~

 ①は、過去の財務数値を利用することで簡易に推計が可能であることから、 M&A 実務で頻繁に採用されますが、過去の与信評価が露骨に反映される点、有利子負債額の変動が大きい場合に精度に欠ける点、短期/中期/長期の負債調達バランスの財務方針の影響を受ける点等に留意が必要になります。

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