FA(フィナンシャルアドバイザー)
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ファイナンシャルアドバイザー(FA:Financial Advisor)とは、 M&A や証券発行、IPO等を行う際に財務・金融関係のプロフェッショナルとしてアドバイザリー業務を提供する者のことを指します。
M&A業界では、売主または買主のいずれか一方の専属助言者としてM&Aアドバイザリー業務を提供する者のことを指します。そのため「M&Aアドバイザー」とも呼ばれます。FAは、M&Aの準備、エグゼキューション、クロージングにわたって顧客側が有利に運ぶようにM&Aディールのプロジェクトマネジメントします。
FAとM&A仲介のビジネスモデルの違い
一般的にFAは、主に中~大規模の案件を扱い、相手方の紹介に加えて、対象会社や事業を深く調査・分析し、最適な交渉戦略を考えることと、顧客が有利に交渉でき、かつ取引に伴うリスクが低減されるようなアドバイスを行うことに主眼が置かれます。このため、すでに相手方が決まっているようなM&Aの場合においても、「M&Aアドバイザー」はよくアサインされます。
日本のM&A市場でFA業務を提供している主なプレイヤーとして、外資系金融機関の投資銀行部門(IBD)、日系大手証券会社のIBD、監査法人系FAS、独立系FAS(M&Aブティックファーム)などが挙げられます。
一方で、M&A仲介業 者は主に小規模の案件を取り扱い、「紹介・マッチング」を主要業務としてサービス提供します。多くの場合、売主・買主双方と業務委託契約を締結し、成約した場合は両方から成功報酬を受領します。紹介サービスやインターネット等のM&Aマッチングサービスの多くもこの区分に入ると考えてよいでしょう。