買収価額
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買収価額とは、買主が対象会社/事業を買収する際に、買収対象に付けた値打ちを意味します。
企業や事業は唯一無二のものであり、買主に応じて投資価値の見立てが異なるため、総合的な評価分析等のもと、最終的に当該買主がペイできると確信し提示した額が、買収価額になります。
「価額」と「価格」
日本の M&A 業界では、買収「価格」、売却「価格」等という言葉は一般に用いられておりますが、筆者は多少疑問に思います。なぜなら、「価格(Price)」という言葉は、一般的な財/サービスの様な「相場」がある物に対して用いる言葉だからです。
絵画や骨董品、企業や事業の様な「希少性が高く相場がないもの」は、個々の評価者が「価値(Value)」を見積もる必要があり、その値打ちに相当する額が「価額」になります。このことからも、「希少性が高く相場がないもの」を最適な形で売却するには「入札方式(オークション方式)」が売主として有効であることはご理解頂けるはずです。