継続価値

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継続価値とは、金融資産を永久的に保有し続けることで享受できる価値を意味する金融用語です。英語の「Terminal Value(TV)」、「Going Concern Value(GCV)」等の類似概念です。

継続価値とターミナルバリュー(TV)

 一般に、コーポレート・ファイナンスでは、財務プロジェクションにて予測期間後の最終的な価値概念として「ターミナルバリュー(TV)」を認識しています。そのため、予測期間後も対象の事業又は企業を保有する前提においては、ターミナルバリュー(TV)は、「売上成長や将来CFの創出が安定的かつ永久的に見込まれる企業体における、”将来時点”の継続価値」という意味を有します。この場合、ターミナルバリュー(TV)は、「永久成長率モデル」による評価額に相当します。

 

 一方、予測期間後にインプライドマルチプルで売却(イグジット)する前提においては、ターミナルバリュー(TV)は、「インプライドマルチプル法」による評価額に相当しますが、この場合、事業活動を継続しないため、「継続価値」という表現は用いません。

 

 なお余談ですが、ターミナルバリュー(TV)は企業価値評価額の大半を占める傾向にあるため、その評価の妥当性を精緻に検証する必要があります。M&Aの実務家は、「永久成長率モデル」と「インプライドマルチプル法」による相互検証を繰り返し分析精度を高めていきます。

継続価値とゴーイングコンサーンバリュー(GCV)

 ゴーイングコンサーンバリュー(GCV)は、「清算価値(Liquidation Value)」の対概念で、「予測可能な将来に亘り事業活動を継続する企業における、”現在時点”の継続価値」を意味します。

 

 企業経営者が合理的な経営判断のもと株主利益に忠実に行動する場合、ゴーイングコンサーンバリュー(GCV)が清算価値を下回ることは通常有り得ません。なぜなら、清算価値を下回わった場合、経営者は、株主の機会損失を拡大させないために、即座に会社を清算し残余財産を株主に分配するからです。

 

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