類似取引比較法
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類似取引比較法とは、マーケットアプローチによる企業価値評価手法の一種で、類似する企業/事業の過去の M&A 取引事例を調査し、当該事例における「企業価値評価額に対する重要指標」のデータを基礎に、評価対象の企業価値を導出する方法です。
適するケースと注意
情報が公開されている適切な類似M&A取引が存在する場合には利用可能ですが、存在しない場合には利用できません。情報取得が可能であればベンチャー企業でも当該手法で価値算定が可能であると解釈されています。
重要なポイントは、評価に利用する「重要指標」は、財務的指標やバリュードライバーとの関連性を合理的に説明できるものに限定すべきという視点を持つことで、たとえば美容アプリを運営する企業を評価する場合には、会員登録者と売上の相関性が確認できるか等といったことをチェックするといいでしょう。