清算処分時価純資産法
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清算処分時価純資産法とは、ネットアセットアプローチに該当する企業価値評価手法の一種で、個別の資産負債の処分価額を用いて清算価値(早期処分価額)を算出する方法です。
適するケースとポイント
単に「時価純資産法」という場合は、この清算価値時価純資産法を指すことが多いといえます。継続企業の前提に疑義がある場合や、清算を前提とする会社の場合は一般にこの清算処分時価純資産法が該当だと考えられます。
依拠する清算手続の種類によって、より安価な早期処分価額を時価として適用したり、処分コストや弁護士費用その他事務経費も控除する場合があります。
通常、継続価値が清算価値を下回った場合には、即時に会社の解散又は売却が検討されるため、この清算価値は株式価値の下限と捉えることができます。