サイバーエージェントグループへ。そしてさらに第三者へ譲渡され継続成長中 ティファレト様
Q1 ブルームキャピタルとの接点と経緯についてご教示くださいますか?
A1 ブルームキャピタルさんとは代表の宮崎さんとお会いしたことが最初の接点です。宮崎さんとの出会いは共通の知人からの紹介でした。今となってはブルームキャピタルさんは売却型M&Aアドバイザリーに特化されてますが、数年前の当時はM&A仲介も行う会社としてご活躍されてました。はじめは銀座の割烹で宮崎さんとお会いし、その後、オフィスに伺い、様々なビジネスディスカッションをさせて頂きました。その中でとても印象的だったことがあります。それは、M&Aという仕事に対する徹底的なプロ意識はもちろんの事、氏の情熱が【経営者のほうを向いている】という点でした。職人的とさえ言えるその知見と仕事クオリティへの執念が、オーナー経営者への想いとなって拘りとなっていたと感じたのです。例えば、当時も私の会社が急拡大していたので、他のM&A会社からも営業かけられた事はありましたが、彼らが軒並み「買いたいところがある」とか「いま売却すれば〇〇で××で」、「この先どうお考えか」などという、どちらかといえば営業的要素を感じる勧誘でした。それに対し、宮崎さん含めたブルームキャピタルさんは、M&Aの考え方、EBITDAの推移、財務分析、事業計画やKPI、エグジット後の先輩方の事例まで多岐にわたって、何か月も、何度も、納得いくまで議論してくれ、また無償でM&Aというものについて私にレクチャーしてくれました。これは目先の利益でなく、彼のプロとしての意識、そしてその先にある、成長企業と一緒になって良い仕事をする、という姿勢の表れだったと感じます。「ああ、この会社は、オーナー経営者のことを中長期で考えてくれてるんだな」と本気で感じた日々でした。その過程もあってか、エグジットが決まったその後には、公私を超えた戦友と呼べるほどの濃い間柄になっており、これもまた良き財産です。
Q2 実際にサービス内容はどうでしたでしょうか?どのような強みを感じていただけましたか?
A2 当時のブルームキャピタルさんのサービスは今のような「売却特化」ではなく、 M&A仲介がメインでしたので、まずは買い手と私と双方をきめ細やかなに上手く調整いただきました。正直、今のような売却型M&Aアドバイザリーとして業務を受けて貰えるのであればその方が有難いと思いますが(笑)、ブルームキャピタルさんの良かったところは、買収者側に伝えるための材料を深く一緒になって策定していってくれたことにありました。その証拠に、当時立てた事業計画の重要な数値や見立ては、譲渡後でも大きな相違はなく順調に推移、これは買い手様側も喜んで頂けたようで、非常に貴重かつ有用な作業だったと考えています。
この作業は画一的なシステムや、流れ作業ではできるものではありません。非常に細かく事業を分析し、ブルームキャピタルさんも、上手く私から必要な情報や自分でも気づいてなかった本質的な強みを引き出してくれ、非常に大変な作業でしたが、最も重要で価値ある作業だったと考えています。そして、譲渡後もその事業計画が本当にそのまま買い手企業様にとり羅針盤となったのです。このような精度の高さとサポート力は目を見張るものがあります。現に、彼らが関わるほとんどの案件で、トラブルもなく、エグジット後も業績を伸ばしていると聞きます。
Q3 その他コメント、本案件を通じて考えたこと等をお願いできませんでしょうか?
A3 良いM&Aが実現すると、経営者にとっては、ある種、「人生が変わる」というような変化が起こります。新たに付き合う人、新しく見えてくる世界、そして、これまでにない知見を学べる機会も拡がるでしょう。公私ともにステージが変わると言えるかもしれません。シリアルアントレプレナーとして再度起業する人や、投資家として活躍する人も多いですし、私もその両面から、次の大きな目標へ向かい、日々楽しみながら挑戦しております。しかし、これも満足いくエグジットを果たさないと達成するのは難しいでしょう。例えば、M&A条件はもとより、付随する各種契約内容や義務周りも非常に重要です。また、そもそもの買い手様とシナジーがあり、自分が育ててきた会社を更に成長させていってくれるか、この先も長期的に友好的な関係を築けるかなどの調整もとても大事になります。その点、ブルームキャピタルさんは目利きはもちろん、フェアかつ友好的にクロージングまで導くスタンスを大切にされており、素晴らしいM&Aだったと感じます。結果、会社の引き継ぎ等もうまくいき、残されたスタッフ達へも本当に厚遇して頂き、一切トラブルなく現在も買い手様とは友好な関係性でおります。かかわった人全て、三方良しのクロージングになったと思います。
※社名や役職など取引日付けです。