割引配当モデル(DDM)

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 割引配当モデル(Ⅾividend Discount Model:DDM)とは、配当還元法とも呼ばれ、株主が受け取る配当金に着目して株主価値を評価する方法です。

実績配当還元法

 過去に対象企業が実際に配当した金額を算定の基礎とし、配当のみを重視した少数株主にとっての株主価値を算出する方法です。経営者の配当政策に左右され、無配当企業には適用できません。

標準配当還元法

 対象会社の類似会社の標準的な配当性向を基礎に計算された配当額を利用し、株主価値を算定する方法です。経営者の配当政策に影響を受けにくいですが、繰越欠損金を抱え配当できないような会社には適用できません。

国税庁配当還元法

 財産評価基本通達に規定された評価方法で、過去の支払配当金の実績値と10%の資本還元率を利用しディスカウントします。客観性がありますが、将来の配当予測を度外視した税制的な評価手法で、マイノリティ株式の相続や贈与の際に用いられます。

ゴードンモデル法

 配当の支払い完了後、残存した内部留保額は再投資され追加的な利益を創出し、配当額が増加する永久安定成長の仮定のもと、株主価値を評価する方法です。

~算定式~

1株当たりの評価額 = 1株あたりの配当金 / (資本還元率ー投資利益率×内部留保率)

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