LTM
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LTM(Last Twelve Months)とは、直近12ヵ月間の企業業績を示す指標です。一般的には「LTM EBITDA」「売上高(LTM)」といった形で用いられており、似た表現として「NTM(Next Twelve Months):今後12か月」等があります。
LTMと財務モデル
金融アナリストはLTM等の算定材料を基に企業経営を評価します。特にM&A実務上では、類似会社比較法による企業価値策定の際に多用され、通常LTMは、安定的な成長曲線を描く対象会社を評価する際に用いられます。その理由は、直近12ヵ月間の実績値が将来の業績の算定根拠として一定の合理性があり、買主の多くが「対象会社の将来の見通し」に基づいて買収価額を決定するからです。
一方で、直近12ヵ月間に非経常的な損益項目が財務諸表上に計上されている場合には注意が必要です。「対象会社の本来の収益力」は如何ほどかを精緻に分析し、他の評価手法も併用しながら企業価値を見極めていくことが重要です。